はだかだからからだ。

秋田に僕はいます。

狸に化かされ、狐につままれ。

今年の5月半ば。 親戚の代掻きの作業を終えて 親戚の家に向かうと 家の前で、何やら騒がしくしていた。 近づいてみると 「たぬき、たぬき!」 と、こちらに向かって親戚が叫んでいた。 親戚が手に持つガラケーの先を見てみると たぬきがいた。 親戚の家が 敷…

アクリル板を言い訳にして。

先日、友人たちと 年末に託けて 〇〇納め〇〇納めと言いながら 少ない時間ではあったが いつもしている事を 然も、特別感のあるように 今年最後だなと楽しんだ。 いつも友人たちと椅子へ座る時 この配置になる。 車でどこかへ出かける時も この配置になる。 …

定期的に来て聞いて。

最近、タイヤがパンクした。 その日、遠くへいく予定があったので 車を走らせていて タイヤが変だと思い 途中、道路脇に車を停め タイヤを確認した。 見てもよくわからなかったので 通り道にあるガソリンスタンドへ寄った。 タイヤを見てもらうと バーストの…

60%の水。

水 になりたい。 そこらへんにある 水になりたいわけではなく 身体が水になりたい。 誰か もしくは特定の誰かと ハグをする時に感じる。 身体と身体の隙間に出来る感覚に 僕は物足りなさを覚える。 だから、身体が水ならば その隙間の境目が溶け合って消え …

ハイスピードコミュニケーション。

山形の南陽PAに停まった。 コンビニで購入して 車中飲み干したコーヒーのカップを捨てようと 車から持ってPAのゴミ箱に捨てようとした時 中から出てきた女性の清掃員の方が 「ゴミ?貰うよ!」と自然に声をかけてくれ 僕はすみませんと言って手渡し そのまま…

生まれた町でお昼を食べる。

今、少しの間だけ生まれた町で働いている。 生まれた町で働くのは初めてで不思議な気分。少し遅く起きても働いている場所まで車ですぐ着く。 僕の家族や親戚を知っている人がいたりたとえば何年何十年ぶりかに同級生の家を訪ねたり同級生のお父さんの名前を…

早朝枕上五重奏。

朝、名前を呼ばれて起きる。 父が呼ぶときはフォルテッシモで。 母が呼ぶときはクレッシェンドで。 小さい頃からそうやって 起こされてきた。 兄弟3人とも。 よく、兄が言うのが 起きようと思っている時に 起きろと言われると 起きる気力が無くなる という事…

僕のハサミの使い方。

この前、ハサミの神様に 探し物を見つけてもらった。 ハサミの神様を知ったのは 今年の田植えの頃だったか 僕が運転免許証を無くした時だった。 どこにやったかなと 頭を掻きながら探していた時 不意に母が 「ハサミの神様にお願いしたら?」と 話してきた。…

開け閉め注意。

春先だったか サウナが熱い温泉に行った。 サウナから出て 水風呂に入り 椅子に腰掛けて ファーと言って休憩してから 脱衣所へ水を飲みに行き もう一度、温泉の中へ入って行った時 後ろから呼び止められた。 「ちょっと、ドア開いてるよ」 後ろを振り返ると …

見えるにおい、見えないニオイ。

高校時代、福祉の勉強をしていた。 その一環で、ある福祉施設に 訪れた事がある。 施設の中を見学し 入所者の方々とふれあった後 職員の方への質問の時間があった。 その時間の中で同級生の1人が 質問というか思ったことを その職員の方へ話した。 「施設臭…

息を吸ってゴミを吐いて。

この前、山形から車で 秋田に戻ってくるとき 自分の頭のフィルターに 引っかかっていた 最近記憶に残ったことや モヤモヤとしていた事が 車の速度が上がるにつれて 後ろへ流されながら 整理されて行くような 感じがした。 たまに抱くこの感覚の時 ただ目の前…

家の中心でラブを叫ぶ。

. 2016年の10月23日に ラブリーという名の猫が 家にやってきた。 以前、飼っていた猫が 飼い始めて1年経たずにして この年の早春に亡くなり 半年ほどは 猫がいなくなった生活が続いた。 その年の秋 父が聞いていたラジオから 保護猫の里親募集の情報が流れ …

妹は猫だった。

お盆で墓参りへ行ってきた。 一年に一度しか 顔を合わせない人もいたかもしれない。 自分の家の墓の後ろに 以前飼っていた、猫の墓がある。 母が花を 僕が線香を供えた。 猫の名前は 「キャノン」 女の子だった。 僕が高校三年生の夏 カメラのキタムラの前で…

夏の扉。

ビニールハウスの中での 農作業を終え外に出る。 柔らかい風が汗ばんだ身体にあたり とても涼しく感じる。生きかえる。 自然に出た汗を、自然の風で乾かす。 夏の夜、クーラーで冷えたスーパーから出る。 モアッとした外の空気に クーラーで冷えた体があてら…

無職透明な生活3

今年、育苗器を購入した。 育苗ハウスが壊れたため それまで数百枚程度だった 実験的なプール育苗を 全部に切り替えるので 育苗器に急遽変えた。 大変な気がする。 とても大変。 出し入れを毎回しなければいけない。 プール育苗の準備も あまりよくわかって…

無職透明な生活2

岩手の遠野へ、お手伝いで行った。 横手から東へまっすぐ行くと着く。 この日は天気が晴れて良かった。 遠野のスーパーのトイレに貼ってあったもの。 これは男性の視点で話されているけど 女性用の方は違うんだろうか? 自分が人生で食べたカレーの中で 一番…

無職透明な生活1

12月31日付けで会社を辞めて年明け 連日、雪下ろしをしていた。 蓋を開けてみれば観測史上最大の積雪 48豪雪に匹敵と連日ニュースで騒ぎ 会社を辞めたことに感慨を感じる暇もなく 雪を下ろしていた。 雪が降っているときから だいたいわかっていたが ハウス…

僕のあだ名はT.T

4年と半年ちょっと勤めた会社をやめて 半年くらいが経つ。 何をしていたのか、記憶というのは いつも曖昧になってしまうから 写真と文章を残しておこうと思う。 この数年で会社の同期は どんどん辞めていった。 自分も例外なくその1人になった。 最後の2年間…

僕は魚でクラムボンで。

クラムボンという言葉を いつ覚えたのだろうか。 鹿角にあるyuzakaさんで 「やまなし」という本を 初めて読んだのが3月。 たしかクラムボンという名前の ワインを飲んでる時の会話の中で かやさんがその本を教えてくれた。 「かぷかぷ笑ったよって知らない?…

みつけもの。

映画「天気の子」を見たのは2019年の夏。 映画の主人公が冒頭手に持っていた本を注視していたが最後までどんな本を持っていたかわからなかった。 観終わった後ツイッターで落合陽一さんがライ麦畑と天気の子について書いているnoteの記事を見つけた。その時…

忘れものはなんですか。

先日、家にあるマンガ類の整理を兄弟三人で行った。玄関から入ってすぐ目につくところに大量の段ボールがあり全部整理しようという事にした。 今、家には本棚というものがあるにはあるがという状態でほとんどが段ボールの中にあった。 約2000冊のマンガが家…

君のあだ名は。

僕は特定のエリアの特定の年齢層から「たくあん」と呼ばれている。 僕の誕生日があった3月にたくあんの誕生日会をたくあんの名付け親の家族が開いてくれた。 僕の誕生日会をその家族の家で行い名付け親である小学生とその兄弟と一緒にケーキを食べることがで…

回覧板の届く距離で。

先日、近所に住むおばあちゃんの家から兄が月桂樹の枝を葉がついたまま もらって帰って来た。 月桂樹と言われても最初、ピンとこなかったがローリエと言われて、ああとなった。 試しに母がシチューに入れて香りをつけたらシチューがカレーの風味になった。 …

私の歌を聴け!。

よくスナックやカラオケに行く。自分から率先して行ったことはなく知り合いや友達に連れられていくことがほとんどだ。 その二つともに共通しているのはカラオケを歌うという事だ。 僕は歌を歌うのが嫌いなわけではない。たまに口ずさんだりしている。時があ…

忘れない日を忘れない。

先日、矢口高雄さんの追悼展に行ってきた。 釣りキチ三平を知ってはいるが読んだことはない。自分の家のスイカを出荷する時には三平シールを毎年貼っている。矢口高雄さんは自分の高校の先輩でもある。でも、よく知らない。 最近、子供たちと一緒にゲームを…

アチチの距離。

自分が使っていたお茶飲み用の器が猫の尻尾でパチャンと落ちたので先日、田村一さんの展示でこの器を買った。 厚さが薄かったので熱い茶を淹れた時手がアチチとなるかと思ったがそんなことはなく器の手触りも相まってずっと触っていたくなる温かさだった。 …

8年振りの再会。

中学生の時、美術の授業があった。その時にこの絵を見た。 高校では美術の授業を選択していなかったので中学の3年間だけが美術に触れていた時間だった。 その3年間の授業の中で唯一、楽しかった授業があった。それは絵を見て感想を言い合うという授業だ。 色…

光は闇の中でかがやいている。

2年前の12月、大きな交通事故を起こした。その事故は僕が100パーセント悪い。その時、自分の鎖骨を骨折した。先日、鎖骨の骨折を治すために入れていたプレートとボルトをもう取ってもいいという事で取る手術をした。2年前と同じように、鎖骨の部分の皮膚に一…

あの店のあの味をあの人と。

最近、僕の大切な人との会話の途中 「あの店のあの味を食べたいなーとか 思うことない?」と言われた。 そう言われた時 すぐにあの店もあの味も 浮かんでこなかった。 「あれー浮かんでこないですねー」で 会話を終わらせた。 この前、仕事終わりに インフル…

センス・オブ・ワンダーを感じた日。

先日、五城目町へ久しぶりに訪れた。 十文字町のカモシバさんのお手伝いで 朝早くから、訪れた。 丁度、その日は朝市があり 久しぶりの方も、一年ぶりの方も 初めましての方ともお会いできた。 お手伝いに来たイベントは 午前から行い 午後の3時くらいで終わ…