はだかだからからだ。

秋田に僕はいます。

4月4日はトンカツ記念日。

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 僕は音楽をあまり聞かない。

 

 そのためなのか

これと言って思い出の曲がない。

 

 僕は音楽を聞かないけど

僕の周りの人は音楽を聴く。

そしてみんな思い出の曲を持っている。

 

 ただ、僕に思い出がなくても

その人たちにとっての思い出の曲を

一緒に聞くことができたら

僕にとってその曲たちが

その場面と共に

思い出になるような気がする。

 

 

 

 

 

 

自分の母親がこの前から

東京の方に行っている。

 

そのため毎日の食事は

自炊かどこかで外食をしている。

 

 

今日は父親と食事に行こうと

昨日からぼんやり考えていた。

 

昨日は肉を

友達と食べに行った。

最近できたお店で

行こうとは思っていなかったけど

友の計らいでいくことになった。

 

たまたま案内された席に座った後に

隣に高校の頃の同級生が座った。

久しぶりに会った同級生は僕の

顔は覚えていてくれた。

 

その同級生が

僕がたまにいくガソリンスタンドで

働いているのを

この前の晴れた日の午後に

車のまど越しに知っていたので

今回、対面したのを機に

実際のところあれは本人だったのか

聞いて見たら本人だった。

 

その後、僕らが座った座席が

なぜだか座れない席だったらしく

違う席を案内された。

久々の再会はそっと幕を下ろした。

 

その同級生に席が変わることは

よくあることだよと教えられた。

その同級生は

金色のお店のカードを持っていた。

 

その後、お肉を注文し

お肉を食べた。

 

食べている時に

ここに父親と食べに来ようかなと思った。

 

そう思った事を

隣の友に言ったら

「俺はよく父親と飯食いにいくよ」

「この前も俺のおごりで食べに行ったよ」

と言ったので

僕もせっかくの機会なので

父親とご飯を食べに行こうと

思った。

 

今日、いつもの仕事より

遅い仕事が思ったより早く終わり

家に帰ったのが7時ごろだった。

 

父にご飯を食べたか聞いたら

お風呂は沸いたけど

ご飯はまだだと言った。

 

 

食事に行く事を

いつものようにしぶる父を

車の中で音楽をかけながら待っていた。

 

音楽は1970年代ラブソングベスト。

 

単純に計算をして

父親が10代から20代にかけての頃に

流れていたであろう曲だなと思った。

 

最近、体験版の音楽サービスを

無料でとっていたので

その画面にたまたま飛び込んできた

1970年代のラブソングに

何かの思い出を託した。

 

再生リストには

ティービーワンダーやエルトン・ジョン

父がたまに話す言葉の中に登場する

思い出の人たちが入っていたので

そこに何かの思い出を託した。

 

ドスッと乗った父を乗せ

ゆっくりと走り出した。

 

 

僕が今乗っている車は

自分の兄と同じ車で

そして父が買いたかった車だ。

 

父が何年か前に

僕たちが乗っているこの車を

父が買おうとした時

親戚一同から大反対をくらった。

 

理由はよくわからなかったけど

確か、農業に不向きだから

みたいな理由だったと思う。

 

なのでその時父は結局買わなかった。

 

それから何年かして

一台だけでなく

二台も家にあるのは

なんの巡り合わせなんでしょう。

 

父を隣に乗せ、トンカツ屋に行った。

 

昨日行った肉屋ではなく

トンカツ屋に行ったのは

父がトンカツが好きだったのは

知っていたからだ。

 

家にいるとき

何を食べに行くのか

聞かれたので

トンカツにした。

 

僕にトンカツの思い出はないけど

父にはあるのだと思う。

好きの中には

幸福な思い出があると思うから。

 

トンカツ屋にラブソングを

父と男2人で聴きながら

向かったのだ。

 

トンカツ屋では

2人でヒレカツを食べた。

 

ヒレカツは柔らかい肉

という事を父に教えられた。

 

なんだかヒレって聞いて

固いイメージがあって

今まで食べたことがなかったけど

柔らかかった。

 

父は歯が弱くなったので

柔らかい肉を選んだのだろうか

それともヒレカツに思い出が

あるのだろうか。

 

 

母はたまに

会話の中でコトバと共に

思い出を話してくれる。

 

東京にいた頃とか

学生の頃とか昔の友達とか

同じ駅だった彼氏さんとか

秋田からは遠く離れたところの

出身の彼氏さんとか

そんな話を

思い出として

車の中や夜に話してくれる。

 

父親はたまに

家でギターを弾いたり

キーボードを弾いたり

ドラムを叩いたり

動画サイトのギターの練習の動画を

見ながらギターを弾く。

そこに言葉もたまにつけるけど

基本はモノで思い出を見せてくれる。

 

 

トンカツは美味しく食べた。

僕は一品ずつ食事としては

バランス悪く食べ

父は全体的に食事としては

バランスよく食べた。

 

面と向かって食べると

父も僕も気づくことがある。

 

何年も面と向かって

家で食事をしているのに

父は僕の食べ方に

そんなことを言ったことがなく

僕も父がそんな食べ方を

しているのは知らなかった。

 

2人で外でご飯を食べると

2人に集中するからなのかな。

 

父親は生ビールも飲んだ。

 

今日は僕がお会計をした。

 

小さい頃は

僕が左側に座っていたけど

今度は右側に座ることが多くなるのだろう。

そんな事を帰り道に思う。

 

 

帰りに

父と思い出があるカレーパンを

コンビニで朝食のために買い

家に帰った。

 

 

 

そうしてこの文章を書いていて

今、兄が仕事から帰ってきたので

そろそろ風呂に入ろう。

父が沸かしてくれた風呂に。