はだかだからからだ。

秋田に僕はいます。

美味しいドーナツの話。

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 母親が買ってきたドーナツを食べた。

3個入りで兄が一つ食べ、僕も一つ食べた。

 

あまりに美味しかったので

僕はもう一つ食べた。

 

食べ終わった頃に

母親が私も味見しようとしていたと

話して、あららとなった。

 

あまりに美味しかったので

そのドーナツをもう一度

今度は僕が買いに行った。

 

そのドーナツは

スーパーの店前で

焼き鳥を売っているような

屋台の車で販売していたそうだ。

 

地元のスーパーだったので

すぐに向かった。

 

目当てのドーナツを

売っている屋台の車をすぐに見つけたけど

一度、店内に入って文房具コーナーを

見回ってから買いに行った。

 

 

僕は2パック買った。

2パックで500円だった。

 

500円玉を店主のおじさんに

渡した後、ふと僕は今日の話をした。

 

「実は、このドーナツをさっき母親が

買ってきてくれたのですが

あまりに美味しくて母親の分も

僕が食べてしまい、それで買いに来ました。」

 

話し終えるか終えないかぐらいの所で

店主のおじさんが「ちょっと待って」と

言った。

 

 

雨の日にほんのり温かい

ドーナツが入った袋を持ちながら

何が起こるのだろうと思った。

 

すると、おじさんの笑顔と

小さい袋に入った2つのドーナツを

僕はいただいた。

「これ、おまけ」と言っていた。

 

おじさんは「ありがとうね」と

僕が受け取った後に

一言だけ笑顔で言い

それ以外は何も言わなかった。

 

僕も「ありがとうございます」と

言って、温かさが消えないうちに家に帰った。

 

 

帰っている最中

なぜ、おじさんはおまけなのに

2つもくれたのだろうと思った。

 

おまけだったら

1つじゃないのかなと思ったけど

それが母親の分も含まれていることに

信号が赤から青に変わるまでの間で

気づくことができた。

 

温かく感じた。

 

 

その話を、帰って来てから

母親に話したら、おまけの2つの方から

食べ始めた。

美味しいと言っていた。

 

 

もし、僕がおまけを1つしかもらっていなかったら

信号が赤から青に変わるまでにおまけを

食べ終わってしまって、おじさんとの話を

母親に話さなかったのかもしれない。

 

 

あの時のおじさんのとっさの対応と

母親が買い物帰りに僕らに

このドーナツを買って来てくれたこと。

 

優しさは日常にある。

美味しいと感謝を伝えることが

僕にできる唯一のこと。

 

 

それにしても

美味しいドーナツ。

 

 

 

 

 

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