はだかだからからだ。

秋田に僕はいます。

僕のあだ名はT.T

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 4年と半年ちょっと勤めた会社をやめて

半年くらいが経つ。

 

何をしていたのか、記憶というのは

いつも曖昧になってしまうから

写真と文章を残しておこうと思う。

 

 

 

 

 この数年で会社の同期は

どんどん辞めていった。

自分も例外なくその1人になった。

 

最後の2年間、同い年の同期と

同じ職場になった。

 

仲はいいけど遊ぶほどではない。

そんな距離感の関係性だった同期と

こんなにも仲良くなれたのは

同じ職場になれたことと

同期の人柄のおかげだ。

 

 

今まで出会ってきた人の中で

これほど愛されている人を

見たことがない。

 

家族に愛され、会社の人にも愛され

わざわざ友達が「よっ!」と

近くまで来たからといって

顔を見せにくるくらい

彼は愛されていた。

そう、いつも横にいて思っていた。

 

彼はいわゆる

周りに人が絶えないような

人だった。

 

 

ここで今書くことはできないが

彼は普通の人ではほぼ体験しないような

人生を送っている。

それを最初に聞いた時

そんなことがあるのかと

驚いたとともに

あっけらかんと喋る彼の表情に

頷くしかできなかった気がする。

 

小学生の頃に

人権のコンクールに出たことがある。

嘘で獲得した、とても他人には言えない

受賞だった。

その時の中学生の県の最優秀賞の

受賞の文を思い出した。

受賞された人の人生も

とても大変だったんだろうなと

思っていたが

彼の人生はそれ以上のような気がする。

順位をつけるみたいになってしまうが

そんなことを思った。

 

 

職場の飲み会で

ある上司がその同期の

生い立ちをネタにして

イジっていた。

僕はとても腹がたった。

こんなにも堂々と

いじられて嫌じゃないのかと

彼の顔を見たら

彼は笑って返していた。

 

彼はよくそういったことで

いじられていた。

ついぞ最後まで

そのことについて

そう言われることについて

聞くことができなかった。

 

 

彼は愛されている以上に

人に優しい。

人生、生きていれば

こういった人にも会えるんだなと

そう、思った。

 

彼の隣にいると

無理をしなくてよく思えた。

彼の隣にいるときは

僕は声が大きくならなかった。

 

それだけ近くにいてくれたというか

彼は相手の声が小さいと

近づいてくれるような人だったと思う。

 

その場で聞き返すでもなく

大きい声で塞ぐでもなく

聞くのを諦めるでもなく

 

聞こえる距離まで近づいてくれる。

 

そんな人だった気がする。

 

 

 

 

 

本当はこの半年のことを

ざざっと書こうと思っていたのだけど

この写真を見つけて

感傷的になってしまって

忘れないうちに書こうと思った。

そう言えば彼は

どんなタバコを吸っていたっけ。

記憶は忘れてしまう。

 

いつか思い出話をしたい。

彼の好きな梅酒かコークハイで。

 

 

 

 

 

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