はだかだからからだ。

秋田に僕はいます。

自分の自転車に乗る人々。

f:id:hadaka_karada:20200914205841j:plain

 

 春、自分の好きな人たちが

自分の身近に引っ越してきた。

 

同い年くらいの方や、年の近い方と

食事をしたり、飲み会をしたりするのは

あまりなかった。

 

それがこの春から

嘘みたいに、多くなった。

 

いつも、家の農作業を手伝ってくれる

友と、ご飯か温泉に行く以外は

1人で、ご飯か温泉に行く。

基本、自分は1人でも、誰かといても

温泉か定食屋にしか行かない。

 

そんなだったのに

皆さんが誘ってくださって

「きなよ」「代行代、途中まで出すから飲もう」

「高橋から行こうって言われて嬉しかった」

感情をまっすぐ伝えれる皆さんに

感情をまっすぐ伝えられて嬉しかった。

ありがとう。

 

 

そんな日々を過ごしていたら

ある日、こんなことを言われた。

「初めて会ってから、顔の表情が良くなったよね。」

自分のことを見てくれている

関心を持ってくれているということに

ありがたかった。

毎回そう言われるたびに

「そうですかね」なんて頭の後ろを掻きながら

毎回答えたけど、多分、皆さんが

とてもいい表情で接してくれていたから

表情が良くなったんだろう。

初めて会った時は、死んだ表情を

していたらしい。

 

この、春からの数ヶ月で出会った、多くの人が

目を合わせて、会話をしてくれる人たちが

多かった。みんな笑ってた。

 

いつも目線を合わせるのは

温泉とかで鏡に写った、自分自身。

ずっと1人でいると

笑い合うことができないんだろうな。

 

 

平日の夜に、急に25分くらいかかるところに

呼ばれて、その人が酔いつぶれるまで、付き合って

その人たちが眠る場所まで送った。

呼ばれて楽しかったですよ。

いつも、誰かれかまわず靴を並べるのが癖で

酔いつぶれたその人が脱いだ靴を

癖で勝手に並べておいたら、並べたことに

次の日の朝に気づいていた。

 

気づかれたのは初めてだった。

よく、見ている人だから

変化に気づくんだろう。

 

 

夜に、男三人でワクワクしながら

車を走らせて、作戦を練りながら

駅前に行ったことがとても楽しかった。

行く前にみんなでガンバロー三唱をした。

 

 

ビアガーデンで、まだ暖かくなる前に

笑った。

 

ちゃんこ屋で、こみっと飲み食いした。

 

みんなが言ってた、ポテトを食べた

雨の日に、テイクアウトをして。

 

泳ぎ方を教えてもらった。

 

代行でみんなで帰った。

 

みんなを車に乗せて送ったりもした。

レンタカーみたいと言われる

殺風景な、ものが何もない僕の車が

何もないからこそ、人を乗せる時

スペースがあって良かったと思った。

 

スペースあって

車の中にチャリをつけたりした。

 

真夜中にパスタを食べた。

 

文章を好きと言ってもらえた。

 

みんなで酔いつぶれた。

 

ゴーヤチャンプルーを食べましたね。

 

昔の話を聞いた。

 

テディベアで盛り上がった。

 

イカを喜んでもらえた。

 

 

美味しい手料理を何回も食べた。

 

 

あっという間に、春から夏になり秋がある。

書いてないこともたくさんある。

 

 

 

この数ヶ月で出会った人の多くが

みんな自転車に乗っているような

人たちだった。

 

自由に自分の速度で

自分の足で、漕いでいて

とても軽そうで。

みんな自転車が似合う。

本当に自転車にみんなが

乗ってたりもしたけど。

 

 

みんな自分の自転車に乗っていた。

 

そういう人が

この町に、あの店に、あの人たちに

集まっている。

 

そんな気がする。

 

 

 

 

もうすぐ、もう冬。 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:hadaka_karada:20200915212944j:plain