はだかだからからだ。

秋田に僕はいます。

開け閉め注意。

春先だったか

サウナが熱い温泉に行った。

 


サウナから出て

水風呂に入り

椅子に腰掛けて

ファーと言って休憩してから

脱衣所へ水を飲みに行き

もう一度、温泉の中へ入って行った時

後ろから呼び止められた。

 

 

 

「ちょっと、ドア開いてるよ」

 


後ろを振り返ると

言葉通りドアが開いていいた。

 


温泉の入り口のドアは

左右のスライドドアになっていて

左右に開いたら

自動で閉まる物だとばかり

勝手に思っていたから

ドアが左右に開いたまま

止まっていて驚いた。

 


注意されて

「ああ、すみません」

と言いながら閉めた。

そのドアは自動で閉まるタイプではなく

開けたら開けっ放しになるタイプだった。

 


その時のことがずっと

頭の中に残っていた。

ドアが開いてたら

閉めてくれればよかったのにとか

なんだか注意の時の

言い方のニュアンスが

キツすぎなんじゃないかなとか。

 

 

 

それから僕は

他の温泉施設や

扉があるところ

ドアを閉めて!と

書いてあるところで

みんながどうやっているか

観察をするようになった。

 


見ていると

年齢に関係なく

閉める人と閉めない人がいた。

後ろを振り返って

確認しながら閉める人。

後ろを見ないで

しっかりと閉める人。

後ろを見ないで

自分の力加減を信じて

ちょっと残しで閉める人。

 


行きは閉めないけど

帰りは閉める人やその逆。

 


自分は注意されてから

温泉の中では

確実に扉を閉めるようにしているが

他のところでは

まだまだ確認不足なところがある。

 


あの人はなんで注意したのかも

同時に考えていた。

 


僕の家でも

自動で閉まるような扉が

6つ程ある。

 


だからか

最後までピシッと閉めるという感覚が

少しだけ減ったのかもしれない。

 


そういった扉が増えた

あるいはそんな作りの家が増えてきたから

みんなそういった感覚が

減ってきたのかもしれない。

 


それが温泉の入り口にまで繋がって

僕以外にもそんな人がいて

その人は注意したのかもしれない。

しているのかもしれない。

 


その人にとってその温泉は

自分の大好きな場所で

扉を開けっ放しにされるで

テリトリーが侵される事が

嫌だったのかもしれない。

 


僕がその人より若かったから

注意してくれたのかもしれない。

別に変な事は言ってないんだから。

その人も昔注意されたから

注意してくれたのかもしれない。

同じような事を考えたのだろうか。

 

 

 

怒られたり注意された時

その事がお腹にストンと落ちる時と

ずっと喉につっかえて

残ってしまう時とある。

 


今回のはつっかえて残っていたのだけど

フラフラと観察していて見えてきたのは

僕は大好きな温泉がない事だった。

 


だから

扉を開けっ放しにするのを見ても

自分に関係ないと思ってしまい

注意しようと観察している間

思わなかった。

 


注意するということは

相手を関係に入れる行為なのかもしれない。

とってもむずかしく

同じような事を大好きで

同じような事を考えている人には

伝わりやすいかもしれないが

相手にとっては何年も経ってから

もしくはずっと伝わらないかもしれない

注意という行為。

 


いつも怒っているような人は

大好きなものがとても多いのか

それともよく怒られていた人なのか。

 

 

 

僕が無意識でやってしまった

扉を開けっ放しにする行為。

無意識でやった事を人に注意されると

もしかしたらお腹にストンと

落ちないのかもしれない。

 


小さい頃は他人の注意を引くためや

怒られるだろうとわかっていながら

そういった行為をしていた。

 


大人になると

誰も注意してくれなくなる

というのは

この人は今まで

注意されてきても

こうなったんだろうと

思われるように

なるからなのかもしれない。

 


でも、注意されると

少しづつ無意識が意識に変わっていく。

 


反対に無意識でやっている

いい事は言われない。

もし、今度扉を

ピシッと閉める人がいたら

扉キレイに閉めますねと

言ったら変に思われるだろうか。

まずは知り合いがやってたら

かっこいいねと言おう。

 


でも、誰もいない

誰も入っていない

温泉に行くのが一番好きだ。

 

 

 

だが、どうしても

治らない一つのクセがある。

 


家の玄関やドアを

猫一匹分開けてしまう事だ。

 


そうしなければ

猫にニャーと注意されて

しまうから。

 

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